3Dディスプレイの仕組み(基本編)
最終的に目指しているプロダクト「3Dディスプレイドングル」についてはこちら。
3Dディスプレイドングルについて
まずはじめに、本ブログで「3Dディスプレイ」と呼んでいるものより厳密に言うと「レンチキュラーレンズを使った裸眼立体視ディスプレイ」のことを指します。
こちらの動画を参考にして作成しましたので、まずはご覧ください。
【36視差】裸眼3Dディスプレイを自作してみた【立体映像】
3Dディスプレイドングルについて
まずはじめに、本ブログで「3Dディスプレイ」と呼んでいるものより厳密に言うと「レンチキュラーレンズを使った裸眼立体視ディスプレイ」のことを指します。
こちらの動画を参考にして作成しましたので、まずはご覧ください。
【36視差】裸眼3Dディスプレイを自作してみた【立体映像】
●3Dに見える理由
まず、なぜ3Dに見えるのか、です。
人間がなにかを見た時に3Dだ!と感じる理由には複数あると言われていますが、一番簡単なものは
「左目と右目で見え方が違うこと」
「左や右に動いた時に見え方が変わること」
です。
この二つは同じことを言っています。
つまり、「角度によって見え方が変わること」です。
30度右から見たら30度右からの見え方、40度左から見たら40度左からの見え方で見える。
これによって、3Dに見えるわけです。
でも、テレビもディスプレイも、下からのぞき込んでもスカートの中なんて見えないですよね。
テレビもディスプレイも、角度によって見え方を変えることができないからです。
それを可能にしているのがレンチキュラーレンズです。
人間がなにかを見た時に3Dだ!と感じる理由には複数あると言われていますが、一番簡単なものは
「左目と右目で見え方が違うこと」
「左や右に動いた時に見え方が変わること」
です。
この二つは同じことを言っています。
つまり、「角度によって見え方が変わること」です。
30度右から見たら30度右からの見え方、40度左から見たら40度左からの見え方で見える。
これによって、3Dに見えるわけです。
でも、テレビもディスプレイも、下からのぞき込んでもスカートの中なんて見えないですよね。
テレビもディスプレイも、角度によって見え方を変えることができないからです。
それを可能にしているのがレンチキュラーレンズです。
●レンチキュラーレンズで絵が変わる理由
動画内で「ディスプレイからの光を特定方向に曲げて~」と言っていますが、これを具体的に。
まず、これがレンチキュラーレンズ。
これを説明のために単純化するとこう。
かまぼこ型から三角柱型に単純化しました。
これの下にディスプレイを置くと、こうなります。
三角の左半分から出た光は左方向に、右半分から出た光は右方向に向かって曲げられます。
上の組み合わせを大量に横に並べると、左から見たら赤く、右から見たら青く見えるディスプレイが出来上がります。
まず、これがレンチキュラーレンズ。
かまぼこ型から三角柱型に単純化しました。
これの下にディスプレイを置くと、こうなります。
三角の左半分から出た光は左方向に、右半分から出た光は右方向に向かって曲げられます。
上の組み合わせを大量に横に並べると、左から見たら赤く、右から見たら青く見えるディスプレイが出来上がります。
1面増やして台形だとこうなります。
左から見たら赤く、右から見たら青く、正面から見たら緑に見えるディスプレイが出来上がります。
上記の面を増やして増やして、半円になったものがレンチキュラーレンズです。●レンチキュラーレンズを使って表示できる絵の枚数
上の図だと面が増えたら見える色が増えたのだから、半円なら無限じゃん!とはなりません。
面が増えて、色が増えた分、1つの色の面積が小さくなったのにお気づきでしょうか。
いくら面が無限でも、色を出せる最小面積には限界があるため、視点数には限界があるのです。
ディスプレイの色を出せる最小面積はもちろん1ピクセルです。
レンチキュラーレンズを用いた裸眼立体視ディスプレイの視点数は単純に言うと、PPL=Pixel Per Lines(1本のレンズの横幅に入るピクセル数)に制限されます。
これを計算するためには、まず1本のレンズの横幅を知らなければなりません。
それが動画にでてきた30LPIという数字です。
LPI=Lines Per Inch(1インチ当たりのレンズ本数)
つまり1本のレンズの横幅は1/30インチということですね。
次に、1/30インチに何ピクセル入るか。
これはディスプレイのPPI=Pixel Per Inch(1インチ当たりのピクセル数)を知らなければなりません。
動画ではディスプレイが22.2インチに解像度3840*2400ピクセルと説明していました。
16:10ディスプレイなので、横幅は約18インチ。
18インチに3840ピクセルなので、PPIは約203.98。
PPL=PPI*(1/LPI)なので、203.98*(1/30)≒6.80。
これでは到底36視点は無理そうです。
実は視点数を劇的に増やすテクニックがあります。
それについては、3Dディスプレイの仕組み(発展編)で解説します。
面が増えて、色が増えた分、1つの色の面積が小さくなったのにお気づきでしょうか。
いくら面が無限でも、色を出せる最小面積には限界があるため、視点数には限界があるのです。
ディスプレイの色を出せる最小面積はもちろん1ピクセルです。
レンチキュラーレンズを用いた裸眼立体視ディスプレイの視点数は単純に言うと、PPL=Pixel Per Lines(1本のレンズの横幅に入るピクセル数)に制限されます。
これを計算するためには、まず1本のレンズの横幅を知らなければなりません。
それが動画にでてきた30LPIという数字です。
LPI=Lines Per Inch(1インチ当たりのレンズ本数)
つまり1本のレンズの横幅は1/30インチということですね。
次に、1/30インチに何ピクセル入るか。
これはディスプレイのPPI=Pixel Per Inch(1インチ当たりのピクセル数)を知らなければなりません。
動画ではディスプレイが22.2インチに解像度3840*2400ピクセルと説明していました。
16:10ディスプレイなので、横幅は約18インチ。
18インチに3840ピクセルなので、PPIは約203.98。
PPL=PPI*(1/LPI)なので、203.98*(1/30)≒6.80。
これでは到底36視点は無理そうです。
実は視点数を劇的に増やすテクニックがあります。
それについては、3Dディスプレイの仕組み(発展編)で解説します。






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